学習内容(時間数) |
ポイント |
評価の観点 |
評価方法 |
材料・準備物等 |
1 鑑賞例をプロジェクターで提示し、鑑賞方法や目的について説明をする。(1)
★ 学習プリント ⇒ P136 |
◎ 導入では、森村泰昌『空想美術館』絵画になった私」からヒントを得、葛飾北斎「富岳三十六景」の『立川』」と『神奈川沖浪裏』への失敗体験から、この鑑賞方法が開発されたことなどを話した。 |
○ 題材の意図や目的を理解し、積極的に取り組もうとしている。
(関心・意欲・態度) |
① 説明時の姿勢・態度 |
|
教卓のパソコンと提示装置 |
2 グループに分かれて鑑賞画像を選択し、インターネットで調べる。(1)
① 3~4人のグループに分かれてチーム名を付ける。(学習プリント)
② 歌川広重「東海道五十三次」と葛飾北斎「富岳三十六景」の作品画像を、校内ネットワークの共有フォルダを通じて鑑賞し、その中から自分たちが入りたい画像を一つ選択する。
③ 選択画像についてインターネットで調べる。 |
◎ グループ分けの際は、パソコンやディジタルカメラの操作に精通している生徒を分散させると、進めやすくなる。
◎ ノートパソコンがない場合は、事前に作品画像をプリントしておき、それを持って撮影に行くようにするとよい。
◎ 撮影した写真と画像を見比べることが、非常に大切な鑑賞活動の一つになる。実際に身体を使ってやってみると、新しい発見が見つかる。 |
○ 日本の優れた版画作品の良さや美しさを、感じ取ることができている。
(鑑賞の能力)
○ インターネットでの情報収集などを通して、情報活用能力を身に付けている。
(創造的な表現の技能) |
② グループでの活動状況
③ 学習プリント記入内容 |
・ ノートパソコン(班に1台)
・ インターネット環境
・ 学習プリント
・ 屋外環境 |
3 登場人物を演じて、それを撮影する。(1)
① 登場人物について、だれが、いつ、どこで、何をしているかなどを読み取る。
② 読み取ったポーズや表情を確認しながら撮影する。
③ 撮影した画像をすぐに再生して、自分が思ったイメージであるかを確認する。
④ 気に入るまで何度も撮り直し、チームのフォルダに保存する。
|
|
○ コミュニケーションを図りながら、グループでの役割を果たすことができている。
(関心・意欲・態度)
○ 作品の時代背景、作者の心情や意図、表現の工夫に気づくことができる。
(芸術的な感受や表現の工夫) |
④ グループでの活動状況
⑤ ノートパソコンやディジタルカメラの操作習得状況 |
・ ノートパソコン(班に1台)
・ 校内ネットワーク環境
・ ディジタルカメラ
(班に1台)
・ 場面に応じた小道具
・カードリーダー(班に1台) |
風を感じさせる演出 |
|
|
|
|
|
ディジタルカメラ画像とパソコン画像の比較 |
はみ出た画像を修正する |
美術教室でのグループ活動の様子 |
4 登場人物と入れ替わる。(2)
① 人物を切り抜く。
・Photoshop cs2を起動し、「マグネットツール」で人物の輪郭に沿って範囲を設定し、クリップボードへコピーする。
② 作品画像に貼り付け、位置や大きさを合わせる。
③ はみ出た画像は、消しゴムツールで消すか、「スタンプツール」で周辺の画像情報をコピーしてなじませる。
④ 画像を保存する。
|
◎ 「付け加える」場合は、画像に重ねるだけなので、拡大縮小、回転、移動の操作で完成する。時間がとれないときや、パソコン操作の苦手な生徒が多い場合は、その方法を用いてもよいだろう。
|
○ パソコンやディジタルカメラ、画像処理ソフトなどの操作に慣れ、マルチメディアを活用した表現ができるようになる。
(創造的な表現の技能)
○ 他のチームの鑑賞方法を参考にし、より深く作品を読み取る力を身に付けようとしている。
(鑑賞の能力) |
⑥ 画像処理ソフトウェアの操作習得状況
|
・ ノートパソコン(班に1台)
・ 校内ネットワーク環境
・ 画像処理ソフトウェア (Photoshop cs2) |
|
葛飾北斎「富岳三十六景」『関屋』 |
|
|
|
|
歌川広重「東海道五十三次」『見附』 |
葛飾北斎「富岳三十六景」『程ヶ谷』 |
葛飾北斎「富岳三十六景」『五百』 |
葛飾北斎「富岳三十六景」『雪の旦』 |
5 鑑賞と発表(1)
・ この鑑賞を通じて感じたことや考えたことを話し合い、発表する。
・ 他のチームの発表を聞いて、評価する。 |
◎ こうして作品の中に入って行った鑑賞は、身体全体に記憶される。どこかでこれらの作品と出会ったとき、記憶が蘇るとともに、今回気づかなかったところからの新しい発見が期待され、鑑賞がさらに深まると考えている。 |
|
⑦ チーム発表の評価プリント |
・ 評価プリント
★ 評価プリント ⇒ P135 |
感想や気づいたことなどを発表 |